• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

部活の地域への委託が進まない理由とブラック部活の存在【中高生】

部活の在り方を考える

はじめに

教員の仕事軽減や学生の負担軽減を目指して部活動の一部を地域に委託しようとする動きがあります。ただ、地域への委託が必ずしも上手くいくとは限りません。そこには、ブラック部活の存在もありますが、なぜ上手くいかないか考えてみましょう。

関連記事:中学生や高校生の部活動の強制入部から考える子どもにとって最も良い発達は何か?

正当な評価をすべき問題

まず、部活動は教育課程の外にある活動です。そのため、部活動はあくまで任意の活動であるため、部活動の強制加入は間違っているだけでなく、スポーツ庁が公表している指針を超えて部活動時間・日数があるのは正しいとは言えないでしょう。ただ、この部活動に入って当たり前の風潮が教員の負担になっているのも事実です。中には休みのない部活の顧問をさせられて教員を辞める若手もいます。結果、教員不足を引き起こしている点もあります。では、部活動は地方に委託すれば問題は解決でしょうか?

まず、部活動に対して報酬面でしっかりと評価すべきではないでしょうか。これは、部活動だけでなく受験用の補習などにも同じことが言えるのですが、時間外労働や休日労働にはしっかりと給与を支払うべきでしょう。確かに、この様な話になると「教師だから」「公務員だから」「民間企業では」という意見がでます。しかし、法律上は支払わなくてはいけません。そのため、ブラック企業に基準を合わしてはいけないでしょう。結果として、教員希望者が激減して教育環境が悪化しています。20年前なら教員になることが難しかったが、今では教員はなりやすいです(*ただ、退職者も多い)

もし、部活動をする顧問にしっかりと報酬を支払った場合はどうなるでしょうか?平日なら1~2時間の残業代+休日出勤による手当を支払うと考えてください。そうすると、顧問1人に対して軽く10万円は超えるのではないでしょうか?熱心にする部活動が10部活あった場合は月々100万を軽く超える負担が必要になります。ただ、これらの負担を教員の善意によって賄われています。いや、教員だからと言う理由で押し付けていることになります。そのため、この問題点を解決する必要があります。

お名前.com

地域に移行できない理由

部活動を地域に移行できない理由として①教員の負担軽減につながらない、②報酬が不透明の2点が考えられます。

まず、土日だけ地域など外部に部活動を委託すると言いますが、完全に顧問から切り離して取り組むことができるでしょうか?おそらく、教員の負担は増加する可能性があります。それは、外部との連絡・相談量が増えるからです。当然、学校内のゴタゴタも部活動に持ち込まれることがあります。そのため、学校と外部で対応が違えばトラブルが深刻化します。それこそ、サッカーのユースなど完全に学校外に委託すれば問題ありませんが、一部委託には難しい問題が抱えています。

そもそも、地域に委託した場合は報酬はどうなるのでしょうか?まさか、ボランティアに任せるのでしょうか?実際に、顧問をしていた際に外部コーチ(週1回程度)を依頼していましたが、部費から捻出していましたが、顧問負担の場合も多かった…。ただ、それだけの指導者が地域にいるのでしょか?さらに子どもを指導するのに適した人材になると人材不足は目に見えています。

少し考え方を考えれば、子どもの貧困問題から部活動に対する金銭的負担が重たいと言う意見があります。ただ、見方を変えれば、あまりにも低金額で部活動ができているとも考えられます。まず、部活動をするためには指導者の報酬だけでなく、設備の維持費や光熱費、顧問の出張費(宿泊代)、大会参加料など多くの費用が掛かっています。例えば、水泳部なら水道代が高額になる傾向がありますし、室内の部活動であれば冷暖房代が高額になります。そのため、公立学校では税金で全てが賄われています。確かに、用具や部費などの負担が重たいと言えますが、実際に地域に移行した場合はこの様な費用も請求されるでしょう。この様に考えれば、教員だけでなく保護者や生徒も部活動はタダが当たり前という発想はなくす必要があるでしょう。このことも意識を変えていく必要がある点である。

あなたのサイトのURL、そろそろスリムにしませんか?

ブラック部活の存在

部活問題を考える際に問題となるのはブラック部活の問題です。ただ、今回は部活にある理不尽なルールではなく顧問に焦点を合わせてみましょう。

教員不足が問題であるため、若手教員が育つ環境が必要になっていくでしょう。ただ、学校の中には部活動をしている教員が偉いと考えている風潮があります。結果、「定時に帰りたくても帰れない」「土日も練習する先生が偉い」などの意味不明な評価がついてまわります(*最近は、かなり改善されていますが、依然として残っている部活がある)。特に、期限付き講師などは身分が不安定であるため頑張っている雰囲気を出さなくてはいけない場合があります。結果として、部活動をアピール点と考えて頑張ることしか選択肢はありません。しかし、これが教員間の不満を高めます。例えば、教員の中には土日の練習がある顧問と土日休みの顧問で仕事の量が違います。好きでやっているなら問題ありませんが、仕方なくついた顧問で休みが潰されるのは不満が高まるでしょう。

さらに、部活さえしていれば良いでしょうという発想の教員も多くいます。中には、授業準備をせずに学力が十分ではない教員もいます。教科書の内容は読みますが…(この点も業者は指導書などあるため板書内容まで書かれている場合があり、その指導書を持って授業に行っていた先生を見たときは流石に引きました)、入試問題などの研究をまったくしていないケースがあります。そのため、市販のワークシートそのままや例年と同じ内容の場合もあります。また、公務分掌なども後回しになっているケースも多く、結果として周りの先生も道連れに残業をさせている場合があります。先生によれば、平気で会議を遅れて、「部活に指示を出していたから遅れました」と悪気もなく言われます。ただ、その待ち時間があることは考えません。

また、教員が多い時代にはそれでも回っていましたが、教員が少なくなる中で部活しかしない先生は他の先生の負担になる可能性があります。昔であれば、部活の先生は生徒指導面で効果的な場合がありましたが、最近は体罰の問題で手をあげるだけでなく、言葉も注意が必要になっています。さらに、ヤンチャな生徒は減っている一方で、病んでいる生徒は増えています。そのため、昔ながらの熱血体育教師の存在は不要なものとなっています。

もちろん、部活動を熱心にしている先生の中にも公務分掌や教材研究をしっかりとしている先生がいます。ただ、物理的な時間として全てを網羅するためにはサービス残業当たり前になります。問題は、それが最近は教員不足の原因となっている点です。

最後に

この様な内容を書くと部活動に批判的だと思われるかもしれませんが、実際に私自身もサービス残業・休日出勤当たり前の生活はしていました。良くも悪くも「生徒のため」を理由に、年間10日前後の休暇しかない生活をしていました。これは部活動でも朝練がしたいと言ってくれば、朝5時30分に家を出て練習に行き、受験対策をして欲しいと言われれば正月から補習をしていました。そのため、部活に熱心な先生以上に学校で働いていました。もちろん、公務分掌長もしていたので、あらゆることをしていました。結果、①自分の生活を犠牲にし過ぎる②後継者不足の原因をつくっている点です。このため、組織として良くない状況になります。ただ、最近の教員不足を考えれば、教員自身が仕事を楽しいと思う環境にないと生徒にとっても良くないと痛感します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。