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大阪府立高校の統廃合が加速することで問題点を考えてみる【高校受験】

統廃合は時代の流れか?教育サービスの低下か?

はじめに

大阪では平野高(大阪市平野区)とかわち野高(大阪府東大阪市)、美原高(堺市美原区)の募集を停止する予定であり、この10年間で大阪では17校が統廃合が進められたことになる。大阪府立学校条例に「入学を志願する者の数が三年連続して定員に満たない高等学校で、その後も改善する見込みがないと認められるものは、再編整備の対象とする」を根拠に統廃合を進めているが問題点はないのだろうか?

時代の流れには逆らえない

少子化の影響により子どもの数は減少傾向にある。そのため、子どもの数に対して定員数が多すぎることもあり統廃合は仕方がないこともある。そして、定員割れをしている以上は人気がない(ニーズがない)高校と判断されても仕方がないだろう。

この統廃合が批判が少ないのは、①定員割れしているため人気がない高校だから仕方がないと判断、②公立高校はコストが高いため財政改善の一因になる、③所得制限があるが私立高校の授業料を実質無償化にしているため高額所得者以外は私立高校への選択しても金銭的なデメリットは少ない、④統廃合に慣れてしまった、これらの点が考えられる。

昔であれば、私立高校の授業料負担を考えて無条件で公立が本命のケースも多かったが、実質授業料負担が変わらないなら私立高校への選択肢を増えたために公立希望者が減っているのも事実である。この様に考えると仕方がないことに思える。やはり、金銭的な面と定員割れの高校に対して批判的に見られるのも仕方がないことです。

しかし、違った見方をすると状況が変わります。まず、少子化を影響に統廃合を進めることは仕方がないのかもしれませんが、それなら私立高校でも統廃合がもっとおきても不思議ではありません。むしろ、私立高校の中には定員割れをしている高校も多くあるでしょう。この様に考えると公立高校の統廃合は財政削減ありきかもしれません。

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問題点は子どもの数が減ったことか?

大阪の公立高校は上位校を除けば倍率は決して高くはありません。そのため、中学生は事前に考えておかなければならないのは母校が統廃合される可能性がある点です。そう考えると、公立高校に進学するメリットがなくなる気もします。やはり、母校は存続しておいて欲しいと思うものです。

そして、問題となるのは公立高校に何を求めるかです。「優秀な人材を育成する」と言いたいかもしれませんが、それは一部の学校になります。多くは「等しく教育の機会を与える」ことだと思います。そのため、人気のある高校だけが評価されるのではなく、多様な人が通いやすい高校づくりも必要ではないでしょうか…。

ただ、今後も公立高校の統廃合は進むでしょう。1つは府立高校の学校の立地です。立地が悪ければ生徒を集めるのは大変です。特に府立高校は駅から遠い場所にある高校も多いです。自転車通学でないと行けない高校は、そもそもπが少ないので頑張っても生徒を集められません。

そして、統廃合のリスクになっている高校は比較的偏差値が高くない場合があります。これは、中学時代に勉強不足の生徒や不登校であった生徒も多く通っているケースがあります。これらの生徒が今まで公立高校に通っていたはずが、最近は通信制の高校が人気なこともありそちらに流れている可能性もあります。(*通信制は子どもの数が減っても入学者数は増加傾向にある)

最後に、私立高校と違って公立高校では教職員は統廃合されても別の勤務先が用意されています。そのため、教員間で温度差はあるでしょう。一生懸命に改革をしようと頑張る先生がいる一方で、転勤を控えている先生も同じ温度でできるでしょうか?もちろん、折角の機会なので府が主体で挑戦的な教育活動を実施しても良いのでしょうが、結局は同じような内容で同じようなことしかできていない点もあります。

結局、競争力の面を考えれば私立高校の方が色々な政策を打ち出しています。さらに、教員の確保の面では非常勤講師の待遇を悪化させたことで、非常勤講師で働くなら同じ時間でも私立高校の方が遥かに給与が高くなります。特に非常勤講師は公立高校では多くの人が勤務をしています。でも、敢えて公立高校で働いている理由は…?となります。さらに常勤講師などの採用時期も遅いこともあり、教員の確保の面で不利であることは間違いありません。

この様に考えれば、公立高校の統廃合は仕方がないのかもしれません。ただ、簡単に統廃合にならないためにも高校側の努力は必要でしょうが…。私立高校という代替材が存在しているので公立高校の統廃合は進むでしょう。

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