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学校推薦型選抜入試は受験生にとって選択肢の1つになることができるのか?【大学受験】

学校が推薦する理由は?

はじめに

学校推薦型選抜入試は大きく2つに分かれている。指定校推薦入試と公募制推薦入試である。そして、どちらの入試方法であっても学校推薦書が必要となることが多く、総合選抜型入試と違う点である。ただ、この学校推薦型選抜入試には疑問点もある。今回はその点について考えてみます。

高校が推薦する入試とは?

学校推薦型選抜入試に関しては、指定校推薦入試や形式だけの推薦書であれば特に問題は感じません。ただ、国公立大学などで実施されている学校推薦型選抜入試は疑問点を感じます。もちろん、大学によってはダメ元で出願しておいた方が良いと指導することも多く、言い換えれば金銭的に余裕がある家庭程有利になるとも考えられます。では、何が疑問に感じるのでしょうか?

【疑問①:高校毎の推薦枠が決まっている場合がある】

神戸大学経営学部の出願要件を調べると評定平均4.0以上や各校1名のみが出願要件になります。指定校推薦入試であれば高校毎に推薦枠の有無から人数、基準まで実績などに応じて異なりますが、この場合は全国一律の基準となります。そのため、進学校などであれば希望者が殺到する場合もありますし、国公立大学対策をしていない高校であれば希望者がいない場合もあります。

教育界でも多様性などが主張される中で個人で判断する以前に高校で受験資格の有無が決められる点は疑問です。ただ、推薦枠があり金銭的余裕があれば積極的に受験するようには言います。なぜなら、少しでも合格の可能性を広げたいからです。

【疑問②:入試の必要性は?】

さらに疑問に感じる点は入試の目的が読めない点です。多様な人材を確保するのであれば総合選抜型入試で合否を出せばよいのですが、学校推薦型入試は総合選抜型入試と一般選抜型入試の中間点的な意味があります。もちろん、かなり細かい内容や指示がある場合もあるのですが、どうせ共通テストを受験するのだから挑戦してみては?と考えてしまう制度でもあります。

再度、神戸大学経営学部で考えてみると共通テスト(900点)は一般選抜と同じ科目数になります。それに書類審査(100点)の合計1000点で合否が決まります。その合否の2月中旬にわかるので私立大学と同時期の合格発表があります。でも、これは共通テストでほとんど合否を出しているのでは?と思います。だからこそ、一般選抜入試を受験する生徒は受けておけば?と思います。確かに、自己推薦書を書く必要はありますが合計で1000字程度しかなく、配点を考えても共通テスト勝負だとわかります。

ただ、この入試を導入する意味は何でしょうか?一般選抜型入試の募集人数を減らしてまで枠をつくる意味は?つい考えてしまいます。

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【疑問③:教員が書く推薦書は必要か?】

私立大学であれば推薦書は校長印を押すだけで完成する場合もあるのですが、国公立大学は担任が推薦文を書く必要がある場合が多い。それも結構な文章量の時があります。そして、気になる点は大人(教員)の能力によって生徒の合否が左右されて良いのか?という点です。

推薦書に関しては文章を書いていく中で、一体これが何になるのか疑問に感じます。もし、教員が書く文章が採点対象であれば文章力の有無で合否が変わるのはおかしいでしょう。そのため、書くだけ書かされている印象です。また、推薦書と生徒が書く自己推薦書の文章に不合理点がないかを確認するかもしれませんが、普通の教員であれば一緒に指導するためズレは生じないのですが…。

そもそも、推薦書を各教員が一定の文章作成能力がある前提が間違っています。学校では色々な教員が働いていますが残念ながら文章が下手な場合もあります。当たり前の様に「ら抜き言葉」を使用して指摘しても何が間違いか気づかない場合もあります。また、高校3年間の担任なら別として高校3年生で初めて出会った生徒の良い点は書きづらいものです。さらに、途中登板で2学期から担任になった先生はどうしますか?現実にある問題です。

結果として、学校側が書く推薦書の文章は何の意味があるのでしょうか?基本的な内容は調査書に書かれているので、それを受けて大学側でしっかりと判断して欲しい所です。

【疑問点④:学校推薦の基準は?】

大学側は高校から推薦された受験生だけで合否を判断しますが、そもそも高校側の推薦基準も曖昧なままではないでしょうか?もちろん、問題行動を起こした生徒を学校推薦にしないのはわかりますが、学校によっては難関A大学には推薦書を書くが、中堅私立大学のB大学には推薦書を書かない可能性があります。要は一般入試に向けてクラス全体で頑張らせるためです。

そもそも、高校側がどの様に推薦者を選んでいるかが曖昧(ブラックボックス化)している段階であまり意味を感じません。そもそも、学校推薦型入試で入学した生徒が成績不振になったからと言って後輩に悪影響が出るのもおかしい話です。でも、学校推薦の基準を明確にしている学校の方が少ないでしょう。明確にしても校内だけで説明しているだけの場合が多いので大学側は勝手に高校が選んできた推薦者で入試を実施している印象です。果たして良いのでしょうか…?

最後に

受験の形態として学校推薦型入試があるのは問題ないのですが、教員の推薦書の負担や推薦枠の取り扱いについて変更の余地があると思います。また、アドミッションポリシーが強調されていますが、受験生だけでなく大学側もアドミッションポリーシーにのっとり何をしてきて成果を得たのかがわかりづらいです。

受験生にとっては選択肢の1つとして有効ですが、一般選抜の枠を減らしてまで導入する価値があるかどうかは別問題です。果たして、総合選抜型入試と何が違うかがわからない点もあります。ただ、上手く活用できる生徒にとっては良い入試制度かもしれません。

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