大学受験では予備校や塾に通うかどうか悩む人も多いと思います。自宅学習や独学で勉強ができれば良いのですが、現実問題は流されてしまう傾向にあります。だからと言って、予備校や塾に通う費用も重たいし…。果たして大学受験で予備校や塾に通う必要はあるのでしょうか?
受験生や保護者が抱く幻想の1つに予備校や塾が特別な情報を持っていると言う点です。確かに、受験指導の経験や統計からくる進路指導は受験勉強の重要な指針になります。しかし、予備校や塾の進路指導が100%正しいとは言えません。なぜなら、学力状態や志望校、学習環境、高校など千差万別です。そのため、あくまでマジョリティに合わせた指導と言えるでしょう。また、同様に高校であっても担任や進路担当が進路情報に精通しているわけではありません。入試広報部や予備校などの説明会を真に受けすぎた指導をしている場合もあります。
予備校や高校で国公立大学コースや難関私大コースの合格達成率がどれくらいあるのでしょうか?私自身の経験では予備校で100人コースに在籍して志望校レベルに合格できるのは上位20人程度と言われたことがあります。昔の話ではありますが、感覚的には今でも大きくズレはありません。それぐらい難しいことになります。
しかし、予備校や塾を上手いこと活用すれば志望校合格に近づくことは間違いありません。
お名前.comまず、高校が大学受験を意識しているかどうかが大きな問題になります。高校2年生~高校3年生5月程度までに入試の全範囲が終わっていれば良いのですが、ここまでに終わっている高校の方が少ないのが事実です。そのため、高校の授業だけでは受験範囲が網羅されていないケースがあります。もちろん、独学で勉強することもできますが、やはり受験レベルの授業は受講した方が良いでしょう。そういう意味では、大学受験をするなら予備校や塾を頼った方が良いでしょう。
独学では「何を」「いつ」「どれくらい」がわからない場合があります。SNSなどは勉強のアドバイスなどが多くありますが、やはり生徒個々で学力の状況は違います。そのため、当てはまらない勉強法で時間をかけても効率は良くありません。私などは受験指導する際に、ある程度下の範囲から学習を始めていきます。理解度が早ければ進めるペースを速めるし、理解度がなければ更に時間をかけて基礎力を強めます。この様な判断が独学では難しい場合が多いです。結果、自分に合わない教材も時間を割いている場合があります。この点は、目安が予備校や塾がつくってくれているので安心はできます。
また、独学では自分で勉強が出来るなら良いのですが、多くは甘えてしまいます。周りの雰囲気も大事です。ストイックに勉強が出来るなら独学も有効ですが、多くの受験生は独学で勉強するのは難しいでしょう。予備校や塾なしで受験に成功したと述べている大学生もいますが、それは高校でのクラスの雰囲気が良かった(*受験モードもしくは友達が受験モード)かストイックに勉強できるかです。
お名前.com塾や予備校もメリットばかりではありません。もちろん、授業料の負担が重たいのは別ですが、それ以外に気を付けるポイントは講習を入れ過ぎない点です。受験生の中には季節講習など過度に受講している場合があります。そもそも、復習する時間がないほど講習を追加で受ける意味はありません。その辺のバランスをうまく見極めれば効果的な学習ができます。