• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

高校生はアルバイトで社会経験するより大学受験を頑張った方が良い?

高校生活をどの様に過ごすか?

はじめに

高校入学後はアルバイトや部活などで青春を謳歌したいと考えている中学生も多いのではいないでしょうか?どの様な高校生活を過ごすかは自分自身で決めることができます。また、受験勉強に対して否定的な人もいる一方で、アルバイトは金銭的なメリットや社会人経験がつめると主張する場合もあります。では、本当のことはどうでしょうか?

アルバイトに期待する経験は?

高校生の平均的なアルバイト代は約4万円程度になります。そのため、年間で約48万円×3年間となると約144万円程度になり金銭的なメリットがあることはわかります。しかし、単純にアルバイトはメリットがあるのでしょうか?

もし、あなたが進路選択で短大や専門学校、就職を選択しているならアルバイトに取り組むことに賛成はできます。なぜなら、これらの進路選択の場合は受験勉強を必要とすることが少なく、日々の成績を維持すれば進路確保ができるためです。ただし、アルバイトは時間は奪われてしまうので高校生らしい学校生活が過ごせないリスクはあります。一方で、大学進学を希望しているならアルバイトより勉強に時間が割いた方が良いかもしれません。その理由は後程述べます。ただ、アルバイトを肯定的に考える人の中には「社会人経験を学ばせる」「礼儀作法が学べる」「コミュニケーション力が高まる」「出会いが広がる」などのメリットを述べていますが本当に正しいのでしょうか?

確かに、就職先の企業からはアルバイト経験がある方が喜ばれるケースもあります。それは、アルバイトでさえ満足にできない高校生が増えているのも一因です。単純に言えば、「挨拶ができない」「シフトを守れない」など基本的な内容ができていない高校生も多くいます。実際に、遅刻や欠席は当たり前の高校生もいますからアルバイトでも社会経験があればと考えるのもわかります。しかし、メリットのつもりでありながらデメリットになることも気がつく必要があります。

そもそも、社会人経験を学ばすことの意味を唱えていますが、アルバイトに正社員並みの責任や業務を求めることは問題があります。例えば、学校の世界であっても専任教諭と期限付き講師では取り組むべき責任と仕事量は違います。だからこそ給与などに格差があるわけですが、アルバイトすることでスキルアップをする必要がある職場は健全と言えるのでしょうか?しかも高校生に…。そのため、社会人経験と言いながら、あくまでサブ的な立場でしかありません(言い換えるなら、お客さん扱いでしかない。学校現場でも教育実習では4週間働いても本当にしんどい所は任せません)。だからこそ、大学生が就職してから離職するのはそのギャップもあるのかもしれません。

また、「礼儀作法が学べる」「コミュニケーション力が高まる」と言いますが、アルバイトをしている高校生がこの能力が特段高いわけではありません。そもそも、社会人でも不足している場合がありますが、アルバイト先の経験を普段の学校生活で活かしているわけではありません。最後に、「出会いが広がる」点は一見すれば良い点もありますが、高校生は可愛がってもらえる反面、悪い大人に巻き込まれるリスクもあります。

これらのことを考えれば、色々と理由をつけてアルバイトをするのではなく、大学進学でなければ金銭的な理由や時間が余っているからだけで十分ではないでしょうか?ただ、時間だけは奪われることを意識しましょう。

お名前.com

大学進学者はアルバイトをすべきではない?

大学進学を希望しているなら高校3年間でアルバイトに時間を割くよりも受験勉強に時間を割いた方が良いでしょう。なぜなら、国公立大学に進学することができたなら高校3年間で稼いだ金額より多くの金銭的なメリットがあるといえるでしょう。また、私立大学であっても上位大学に合格することができたなら生涯年収で違いが生じます(*全員が成功するわけではありませんが平均値で差はあります)

そうすると、アルバイトをしていた時間を勉強の時間に置き換えるとかなりの勉強量になると考えてください。もちろん、受験勉強は誰もが成功するわけではありません。そのため、アルバイトの方が確実にお金が稼げると考えるかもしれません。また、受験勉強をするとかなり費用がかかることもわかります。しかし、それでも受験勉強に時間を割いた方が良いのではないでしょうか。

アルバイトが「社会人経験になる」と評価するのは一部ではないでしょうか?もし、評価されるなら調査書にアルバイト経験に関して記載すべきではないでしょうか。また、それならフリーターに対して「スキルアップしない」と言っているのに矛盾が生じるのではないでしょうか。もちろん、受験勉強を頑張っても調査書に書かれません。ただ、高校卒業後の進路結果で大きく分かれる可能性があります。

以上のことを考えれば、大学進学を希望しているならアルバイトより受験勉強に力を注ぐべきでしょう。ただ、推薦入試などで進路決定するならアルバイトをしても問題ないかもしれません。結局、高校生活をどの様に過ごすかの責任は高校生である以上は自分自身で負う必要があります。一方で、本当に家計が苦しくて支援が必要な高校生に何がしらの支援を行政はすべきではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。