大学受験では模試を複数回受験していきます。その中で、惰性で受験している受験生もいれば効果的に模試を活用している受験生もいます。では、どの様に模試を取り組めば良いのかを考えてみましょう。
模試の立ち位置を考える
模試を受験すれば復習を絶対した方が良いと言いますが本当でしょうか?そもそも、模試を受験する場合に2つのパターンがあると思います。①現在の学力を測定する目的、②本番のつもりで受験する目的。
まず、①に関しては受験勉強を始めたが学力が追いついていない受験生やモチベーションが上がらない(模試で焦らせる)受験生が当てはまります。これは受験指導をする方からしても意味があることで、模試を受けさせることで受験の意識を少しでも高めることができます。そのため、ボロボロの結果になると予想できる受験生に対しても現状を知る(*本当の受験生を意識させる)ために活用をします。ただし、学力不足はわかりきっているので模試の見直しは特にさせません。そもそも、半分も点数が採れない受験生に模試の見直しをさせることが効率的でしょうか?それより、覚えなくてはいけない内容を覚えることに時間を割いた方が効果的な学習になります。そのため、模試は復習が大事と言いますが、本当に復習して意味があるのは得点率が高い受験生ぐらいです。
以上のことから①に該当する受験生は、模試の受験自体は問題ありませんが復習する時間を何に使うかによって効率的か非効率的か変わってきます。ただし、復習しない勉強もしないは間違いです。
Z会Asteria まずは無料でお試しくださいある程度学力がある受験生であれば模試の復習は意味があります。ただ、模試の受験は復習がすべてではなく事前準備から重要になります。
模試を受験する1ヵ月前には入試本番のつもりで学習しているかどうかが問題です。
まず、受験生が入試本番で急激に学力を伸ばすことがあります。それは、本番が近づいてきたことで本気で焦って勉強するからでしょう。そのため、今まで伸びなかった学力が大きく伸びることがあります。では、模試に対しても同様に入試本番のつもりで挑戦してみてください。
例えば、入試1ヵ月前の受験生が「遊びに行く」「勉強しない」などの行動をとるでしょうか?恐らく本気で取り組んでいる受験生はその余裕はありません。同じように、模試も本番のつもりで受験するなら1ヵ月前からの行動を見直してみましょう。そうすると、高校2年生や高校3年生秋頃までの高校生なら入試直前レベルで模試に挑んでいないケースが大半でしょう。
言い換えれば、模試を1ヵ月前から入試本番のつもりで受験する受験生は学力を大幅に上げることが可能です。
模試を学力の到達度を測るためだけに受けるのではなく、受験生としての心構えを身につけるものとして考えた方が良いでしょう。