問題を解けるだけでは不足
数学が解けなくなる大きな理由の1つに計算に時間がかかっている点にあります。ドリル学習のように反復して取り組んでいけば(*真剣に取り組む)計算速度は上がっていくのですが、そこまで勉強をしない小中学生が増えている様な気がします。解き方がわかっているから、そこまで何度も何度も繰り返す必要がないと考えてしまうのかもしれません。しかし、計算速度が遅いままではデメリットの方が大きくなります。では、どの様なデメリットがあると言えるのでしょうか?
デメリット1:取り組める問題数が減る
足し算や引き算、掛け算、割り算など計算速度が遅い学生がいます。例えば、連立方程式の解き方が解っていても計算に時間がかかる、平方根になると更に時間がかかる等、解き方がわかっていても計算自体に時間がかかる場合があります。そのため、同じ時間で他の生徒と比較した場合に解いている問題数が2倍~3倍の差がある時があります(*解き方はわかっているから正解はしている)。
言い換えるなら、計算速度が遅いと同じ時間勉強しても学習量に差が出てしまう点です。当たり前ですが、学習量が多い方が成績は上がりやすい傾向にあります。そのため、計算に時間がかかる学生は解いている問題数が少なくなります。結果として、新しい範囲を勉強しながら既習事項を復習する時間がなくなり学力が頭打ちすることになります。
デメリット2:計算間違いがある
計算を多くしている学生は何度も何度も解いていることもあり計算間違いは少なくなります。一方で、計算問題をしっかりと取り組んでいない学生の場合は単純なミスが多くあります。単純に、足し算やかけ算などの内容であっても間違えます。そのため、高校入試レベルや高校生内容になると計算がかなり必要な問題が増えます。答えがあわない時に、解き方は間違っていないけど、どこで間違えたかを確認すると足し算を間違えているなどよくあります。当たり前ですが、計算に間違いがある学生ほど学力の伸びは良くありません。そのため、基本的な計算は速さと正確性を意識して欲しい。
以上のことを考えると、計算問題に時間がかかっている学生は、学年が上がるにつれて勉強が追いつかない可能性があります。「問題を解くのに時間がかかる」=「勉強時間が増やすしかない」=「勉強が嫌になる」の負のスパイラルに入るでしょう。そうならないように、①小学生から計算問題の演習を増やしておく、②中学生は定期試験などを利用して問題を集中的に取り組む、これらのことが必要です。ただ、高校生の場合は入試レベルに通用するために必要な勉強量は小中学生の比ではありません。高校生まで取り組んでいなかったならば、覚悟を持って取り組む必要があるでしょう。
