■ はじめに
「勉強が出来ること」と「仕事ができること」は別問題と考える人も多いでしょう。その一方で、上場企業の役員は約80~90%が大卒であり、ある資料によると上場企業の役員を輩出している割合は1位東京大学、2位一橋大学、3位慶應義塾大学、4位京都大学、…19位同志社大学、…36位甲南大学と軒並み難関大学出身の場合が多い。また、2020年の資料になるが役員数の場合でも1位慶應義塾大学、2位東京大学、3位早稲田大学、4位京都大学、…10位同志社大学、…29位近畿大学の順番となっている。そのため、安易に「勉強が出来ること」と「仕事ができること」は別問題と考えるのではなく、受験勉強を通して身につけられる力を考えていきたい。ちなみに、上場企業でなければ全企業の大卒の社長の割合は約52%となっています。
では、今回は「期限の重要性」についての共通点を考えていきたい。
■ 納期の考え方
企業では取引関係との間で納期(期限)を守ることは信頼を築いていくために非常に重要なことになります。また、大規模のプロジェクトに関わると何年単位で計画を動かしていくことになります。例えば、サッカーのW杯やオリンピックの開催地の準備は1年や2年でできるはじはありません。例えば、どこかの建設現場で1つの部品や材料が予定通りに届かないことで全工程が延期することもあるでしょう。そうすると、多くの人が関わっていることもあり多額の費用がかかることになります。そのため、「納期(予定)の作成」が非常に重要になってきます。ただ、この考え方は受験勉強でも同じことが言えます。
大学受験や高校受験の時期は決まっているために、その期限内で必要な学力を伸ばす必要がある点である。もちろん、どの大学でも高校でも進学できれば何でも良いなら誰でも達成することは簡単である。これを企業で考えるなら、誰でも起業届を提出すれば社長になれるのと同じかもしれない。しかし、今回のケースでは上位校に合格することを目指すことを考えたい。そうすると、決められた期限までにどれくらい学力を伸ばすかを考える必要が出てくる。後回しにすればするほど期限内に間に合わない可能性が出てくる。そのため、PDCAを回しながら現状の学力と目標校に必要な学力に到達するために改善を続ける…。もちろん、その様に考えて行動している学生は一部ではあるだろうが、期限があることに本当に気づいている学生は行動パターンが変わる。
■ 期限がないと思い込む学生
学力は簡単には伸びずに継続して勉強する必要があるにも関わらず、いつか伸びるだろうと安易に考えている学生が多い。例えば、志望校に対してA判定でないのであれば不合格になるリスクが高い。そのため、これまでと同じようなペースで勉強していても間に合わないにも関わらず、何もペースを変えない学生がいる。そうすると、どんどん判定がE判定に近づいてくることになる。なぜなら、学力上位層でA判定をとれている学生は「A判定なのに落ちるのが怖い」とより勉強に励むことが多い。そのため、勉強しているつもりでも差は詰らないどころか開くケースがある。そのために、「どこまでに何が出来るようになっている」「どれぐらいの得点率をとる」「偏差値を〇〇にする」と目標をつくる学生は伸びやすいが、ただ漠然と勉強して模試を受けて改善させない学生も多い。それらの生徒は直前になれば焦るが、時間的に限界の時がある。
例えば、中学生であれば「定期試験に〇〇点以上」「英検準2級を2年生でとる」など目標を立てて取り組めばよい。もし、目標に到達できなかったとしても改善しながら次に生かせれば問題はない。あくまで、これらは途中経過でしかないのだから。そのため、勉強すればするほど結果を残すために時間がいくらあっても足りないと感じるかもしれない。その一方で、受験を経験した学生は早めに取り組めば間に合うと考えることが多い。
どちらにせよ、受験までの期間を考えながら何をすべきかを考えて行動し、必要とあらば修正する力は非常に重要である。その一方で、高校の部活動が忙しくなるなら科目を絞ってでも勉強した方が良いと言いながら、何もせずに引退後に「それじゃあ、受験勉強を始めようかな」と思った際には大幅に遅れていることがる。そのため、人によって状況が異なっているが、それに対してどの様に対応するかが大事である。
以上のことから、期限を守りながら目標を到達していく力は仕事面でもいかされるだろう。

