やらない後悔
合否は紙一重
最近では、推薦入試で大学進学を決めている高校生が増加しており、一般選抜入試まで受験勉強に取り組む高校生は半分程度になっている。そのため、高校生は「受験勉強をする」か「受験勉強をしない」のどちらかを早い段階で選択する必要があります。
そもそも、「受験勉強をしない」を選択している理由ですが、実質的には夏から秋にかけて受験が終わる点と本格的な受験勉強を必要としない点が高校生にとって魅力的に思えます。なぜなら、筆記試験がないために面接練習や提出書類、学校の評定を上げる等の作業が必要ですが一般選抜入試と比べて勉強量の負担が格段に違います。また、公募推薦入試の場合は筆記試験がありますが、一般選抜入試よりも科目数が少なく負担が少ない。結果として、高校生の多くが年内で決まる入試方式を選ぶのは仕方がないかもしれません。ただ、問題があるとすれば「行ける大学」から志望校選びをしている場合が多い点です。
一方で、一般選抜入試などは自分の努力次第で合否を勝ち取ることができる点と志望校の選択肢が多い点が魅力的です。ただリスクが大きいと考える高校生も多くいます。例えば、志望校に合格できれば良い出のですが、滑り止めの大学に進学した際に指定校推薦で進学できた学校になる場合や最悪は全落の可能性もあります。また、受験勉強をしなくてはいけないこと自体も負担に考えるでしょう。そのため、「行きたい大学」より「行ける大学」を優先する気持ちはわかります。
大学受験を一般選抜入試で受験すると考えるなら「やる後悔」より「やらない後悔」にならないようにする必要があります。勉強をしていけば感じますが、ボーダーを超えると逆に不安になります。「受かるかもしれない」「受かって当たり前」が受験生にとって一番緊張することになります。そのため、通常であれば入試が近づいていけばいくほど集中力も増します。もちろん、1日休んだからと言って合否にそれ程影響はしません。でも、「あの1日が…」と考えたくないので頑張れます。受験を経験した多くの学生が「時間があれば誰でも学力は伸びる」「早くから勉強した方が良い」と実感します。
「やるだけやってダメなら諦めがつく」のであって「どうせダメだから最初から諦める」にならないようにしましょう。ただ、どうせなら「やるだけやったから志望校に合格した」となるようにサポートしていきたい。