国公立大学を目指していれば、本命が落ちたとしても難関私立大学に合格できると受験生も教員も思っている点がある。ただ、残念ながら7科目の受験勉強と3科目の受験勉強では学習の質が変わってくる。
私立大学であれば、現在の判定がE判定でも逆転合格は可能である。ただ、国公立大学は流石に9月の模試でE判定では現実問題として合格の望みが薄い…要は、その薄い望みにかけることが意味あるかが問題である。
9月の模試の段階で得点率から逆算して共通テストまでに間に合うかどうかを考えれば良い。もし楽観的に考えているなら甘いだろう。
勉強量を減らしたいという理由で私大に変更しても希望の大学には合格しない。要は7科目に費やしていた時間と同じだけ3科目の勉強に集中しなくてはいけない。
やはり、共通テストは基本問題が多く広く浅い問題ばかりであり、良くも悪くも何となく点が取れる。ただ、難関私大は広く深く問題が出題されるため、かつてのセンター試験で80%以上の得点を採っていた受験生が難関大学では半分程度の得点率しかとれていない。最難関国公立大学受験生以外は、私大の対策は必要である。
実際、多くの受験生が国公立志望でありながら中堅私大しか合格していない例が後を絶えない。そのため、私大に変更しても学習量を減らしてはいけない。
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最近の印象は首都圏や関西圏の中堅国公立大学よりGMARCHや関関同立の方が難易度が高くなっているように思える。そのため、どのタイミングで国公立を諦めるかの判断が必要である。9月頃に得点率が70%程度無いと、かなり厳しい戦いになることを覚えておこう。
中堅私大を受験希望している受験生が、高校3年生の9月に記述模試を受験する場合もあるが、正直に言えば金銭面と時間面でもったいない。
国公立大学2次試験対策か1部の難関大学希望者以外に記述模試を受ける必要性はない。その時間があれば、勉強した方が良いのだが…周りが受験しているから、模試は受けなくてはいけないからの理由で受験している人が多い。
高校1年や2年生なら良いが、3年生になった場合は、いかに効率的に学習するかが重要である。ただ受けている子は見直しもしない場合が多い。目的をもって受験勉強に取り組むことが大事である。
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