出版社 | 学研プラス |
価 格 | 本体1,000円+税 |
難易度 | 共通テスト基礎 |
ページ | 253ページ |
![]() | マドンナ古文 パワーアップ版 (大学受験超基礎シリーズ) [ 荻野文子 ] 価格:1,100円 |
古文の参考書の多くは文法中心の学習から本文読解を進めることが多いが、本書は読むための力を重視して学ぶことができます。そのため、早い段階から古文を読むことができるようになる。もちろん、読解に必要な文法なども網羅している。
受験生を指導していく中で、古文が難しと言っている姿を見かけますが、大きな間違いです。古文は受験科目の中でも比較的早く、安定して点数が採れる科目です。
かつて、数カ月で偏差値40前後の高校3年生を日東駒専・産近甲龍レベルまで仕上げる必要があった際に、大手予備校と相談して受験計画をつくっていた時に、提案されたのは古文で点数を稼ぐ案である。現代文より点数が採りやすいことが理由であった。
大手予備校が、古文を難易度が低い科目と判断している様に古文は難しくない。単純に、英語などに比べて勉強量が少ないために難しく感じるのだろう。
国公立大学希望者で文系であれば早い段階から取り組んでおく必要があるが、私大希望者の場合は古文より先に英語を仕上げる必要がある。偏差値50台前後であれば、受験科目で古文を使用しない場合が多い。そのため、偏差値がある一定水準になってから取り組めばよい。
今までは古文の受験勉強は6ヵ月程度~1年程度で難関大学受験レベルまで学力を伸ばすことができる。この点からも古文が難し科目ではなく、正しいやり方をすれば点数が採れる問題ということがわかる。
まず、勘違いしてはいけないのは『マドンナ古文』を読めば点数が採れるわけではない。あくまで、基礎的な内容を身につける教材である。
『マドンナ古文』が横書きの参考書のため中身を評価しない教員もいるが、参考書の内容をキチンと評価すべきである。(*小論文の入試は横書きの方が縦書きより多い印象があるのだけど…)
『マドンナ古文』は繰り返し読むことで知識を増やしていくことが重要である。
古文が苦手な受験生の多くは、覚えることをしていない点がある。
例えば、上記の様に覚えるべき内容を覚えていない受験生が多い。そのため、何度も読み直して知識の定着を目指しましょう。
『マドンナ古文』は読解を中心とした勉強方法を意識した問題集である。よく、品詞分解を細かくする教員もいるが、その場合は余程時間をかけないと伸びてこない。先程述べたように、英語、現代文などが伸びていないと古文まで学習することがない中で、細かい品詞分解をして誰が頭に入るのだろうか…(進学校以外は効果がないことが多い)
そのため受験指導する際には、古文単語を勉強させたのちに『マドンナ古文』を繰り返し読ませる。そして、古文問題演習を通して、間違った所などを『マドンナ古文』で確認させている。
ある程度の文章を読めた方が文法を理解するのが速い。古文の本文を全訳させながら文法を確認しているため効果的な学習をすることができる。最後の最後まで『マドンナ古文』を復習しているため、古文学習の重要な1冊になります。
『マドンナ古文』だけでは学力が伸びないと言ったように問題演習に取り組むための基礎教材であり、演習内容の見直しのための教材である。そのため、多くの受験生は3~5周した辺りから問題集に取り組み始める。この段階では、『マドンナ古文』の内容を全て覚えていると言えないが、読解しながら完成させる方が早い(*文法ばかりでは飽きてしまうのが理由でもある)