出版社 | 桐原書店 |
価 格 | 1,200円 |
難易度 | 共通テスト~日東駒専・産近甲龍 |
ページ | 195ページ |
Unit1~50までテーマごとに問題が出題されており、中堅私立大学・日東駒専・産近甲龍レベルの入試問題に対応している。必要最低限語彙力は必要になります。『データーベース3000』程度の語彙力を持っている方が効果的に学習できるでしょう。高校で文法問題を詳しく取り組んでいるなら並行して取り組める教材になります。
本書は見開きで左側に問題、右側に解答が書いている典型的な文法の問題集である。ただ、内容的には詰め込んで覚えさせるのではなく、本書を含めた3段階に文法が学べる様に問題が設定されている。
そのため、文法問題を苦手とする受験生にとって、段階的な学習ができ、繰り返し学習することには向いている問題である。
本書の使い方は2通りある。
1.文法が苦手な受験生は導入の教材として使用する場合
2.スクランブルbasicなどの学習を終えた受験生が確認問題で使用する場合
『大学入試 英文法 ハイパートレーニング レベル 』は基礎学習であればレベル1+レベル2をセットで学習、上位大学であればレベル2+レベル3をセットで学習する方が良い。そのため、本書1冊で文法問題を全て網羅しているわけではない。
そのため、文法問題が苦手な受験生は基礎的な内容を繰り返し学習して身につけるには、本書程度の問題量が適しており、一方で、ある程度英文法を学習した受験生にとっては習熟度を確認するには適した量である。
実際に、スクランブルBasicを学習し終えた後に、本書を使用して文法問題の確認作業をよくしている。
良くも悪くも文法問題は長文読解の中では使用されない(意識されない)ような特殊な表現・使い方で出題されている。そのため、単純に構文を覚えて対応できる問題もあれば、理屈を理解して解く問題もある。
特に、理屈を理解して解く問題は1題程度問題を取り組んだだけでは身につくことがない。同様な問題を数題は解いて、初めて理解できると言える。そのため、類似問題は必ずと取り組むべきである。
共通テストで文法問題が出題されなくなったために軽視する人もいますが、私大入試では依然として出題されています。一方で、文法問題ばかり取り組んでいる受験生もいますが、それも問題があります。要は、バランスよく長文問題も文法問題も取り組んでいかなければならない。難関大学では、文法の知識がないと解けない問題も多い。そして、合格最低点が上がっている私大では高得点が要求されるために落としたくない点です。ただ、入試全体は長文主体のために文法問題を3年生の夏以降も取り組まなくてはならないことを避けましょう。
実際に取り組む際には1日で取り組む範囲を決めていました。長期休暇中であればUnit5程度は進める(*全体で30問程度だから負担がない)、学校がある時期ならUnit3程度を進める。もちろん、余裕があればどんどん取り組んで構いませんが、ただ日々の日課として必ず取り組む様にしましょう。
1週目は時間がかかるかもしれませんが、2週目・3週目としていく中で短時間で終わるようになります。よく、勉強したと言い張っている受験生がドヤ顔で1週はしたっと言うのですが、1回問題を解いて理解する力がないのに何を言っているんだと思うことが良くあります。全問正解する程度まで繰り返すつもりでやりましょう。
何度も繰り返し問題集を解いていると、本当に文法が理解できたかどうかわからない。その場合は、同レベルの問題集を取り組むことで確認ができる。問われる内容は同じだが、出題形式が変わって対応できるかである。こうすることで、英文法力を身につけることができる。
・『スクランブル英文法・語法Basic』で中堅私大程度に対応
随時更新していきます。受験勉強の参考になれば幸いです。