100点法評価の利点とは

■ 100点法の評価

学生の頃から思っていたことに、5段階評価より100点法を成績(内申)にした方が正確に評価ができるのではないかという点です。最近は、観点別評価の影響で成績のつけ方は変わりましたかもしれませんが、以前は100点法で成績をつけ「80点以上なら評価5」「70点以上~80点未満なら評価4」「50点以上なら70点未満なら評価3」と分けられていました。そのため、100点法になっている数字を5段階評価に換算し直すことになります。

ただ問題としては、5段階評価にした際に「79点の生徒」と「70点の生徒」は同じ評価4となってしまい、「69点の生徒」と「50点の生徒」は同じ評価3になってしまいます。これは公平な評価といえるのでしょうか?入試のように合否を出す場合に1点差はありえますが、絶対評価で成績をつけるなら人数は関係ありません。そのため、観点別評価で「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から分析して評価と言いながら、実際には大雑把に判断しいるだけに感じます。特に中学生などでは「評価4」の生徒が多すぎて学力幅が広すぎるように感じます。そのため、100点法の方が生徒個人の学力を把握することができるのではないでしょうか?

入試でも5段階評価から総得点を〇〇倍して内申点として筆記試験と合算しているので、100点法から〇〇倍して内申点にした方がより正確に合否を判断できるように感じます。

■ 成績の根拠が不明瞭

定期試験は客観的な判断で採点がされます。もちろん、定期試験のテスト自体が完璧に客観的ではないかもしれません。対策プリントそのままの試験問題の場合もあれば、「なぜこの問題?」となることもあります。また、欠試の生徒に見込み点を加算することもあるため必ずしも公平とは言えませんが一番客観的に点数化しても不満が出にくいでしょう。

一方で、内申点も入れた場合に1点、2点の差を客観的に説明できるのでしょうか?もちろん、故意に誰かの生徒を加点や減点することはなく、何かの基準を持って採点をしているはずです。ただ、客観的であろうとすればするほど、観点別評価のように生徒個人個人を正確に把握しようとすることが困難です。なぜ、「私が70点でAさんが71点なのか」と問われた時に、しっかりと答えられるでしょうか?授業態度はどこまでが減点でどこまでが加点しているのか客観的に評価できるでしょうか?「授業を受ける気がない」と判断する基準は個々にバラバラです。これは、企業(公務員も含む)での人事評価で誰もが納得できることはない点から仕方がないかもしれません。人事評価により昇給額が変われば生涯賃金に大きな差が生まれます。そうすると、100点法を用いて入試の合否を判断するより5段階の方が細かい誤差を曖昧にできる点で使用しているのでしょうか。

ただ、思い切ってテストの点数(100点満点)と平常点(100点満点)で換算して成績をつければ学力面と内申点で何が出来て、何が出来なかったかわかりやすくなるかもしれません。もし、これを実施した場合は教員は平常点の根拠を明確にしていかなければいけないので負担が増えるかもしれません。一方で、単に100点化するだけなので負担が増えると考えるなら根拠は曖昧なのかもしれません。

結局は、観点別評価の影響で理解度や生徒の成績の立ち位置がわかりづらくなっている気はします。

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