学習塾の方が学校より効果的な勉強は可能なのか?

学習塾の方が効率的な学習方法が存在しており、学力を伸ばすことができると期待される保護者や生徒がいます。それは、本当のことかどうかを考えてみましょう。

【学校の方が優位な点】

①授業時間は圧倒的に学校の方が多い

副教科やLHRなどがありますが、学校の授業時間の方が学習塾の授業より圧倒的に時間は多くあります。単純に週30時間(6コマ×5日)で考えた場合に、その時間を学習塾で授業を受けた場合にとんでもない授業料が発生することがわかります。そのため、普通に考えれば学校の方が授業時間数に優位性が大きいことがわかります。

②授業は専門の教員が担当

学習塾を探している保護者の中には大学生講師を避ける方が一定数います。その点、専任教諭だけでなく非常勤講師もいますが、学校では専門の先生が授業を担当しています。しかも、1週間の授業時間は学習塾の先生より多い場合がある(*大体、14コマ~18コマぐらいを担当)。そして、教員歴が長い先生も多く1つの教科を長く教えていることも有利かもしれません。

③総合的な指導がしやすい

授業の雰囲気だけでなく、学校生活全般の雰囲気も教員なら把握できます。そのため、生徒の性質に合わせて勉強の指導もしやすいことがあります。また、お互いに共有する時間(授業以外にも学校行事や部活)が多い分だけ、お互いを知った状態で授業を受けるため上手く授業が進めやすい点があります。

以上のことから、学校では生徒と接する時間が長く、授業以外にも学校行事などでフォローしやすい環境にあるため普通に考えれば学校の方が学習効果を高める点は優位なはずです。しかし、学習塾を成立させていくためには学校にはない方法が不可欠です。では、学習塾の優位点は何かを考えてみましょう。

【学習塾の方が優位な点】

①生徒の学力差が少ない

学習塾には個別指導~一斉授業まで授業形態は様々ですが、基本的には学校の授業クラスと比べて学力差は少ないように感じます。そのため、学力差の少なさは生徒にあった授業を展開しやすい点が大きい。特に中学校では学力差が大きい中で授業をしていることを考えれば授業ペースが遅くなるのは必然かもしれません。例えば、当塾であれば定期試験の目標は400点を考え授業を展開しています。そのラインに目標を設置していれば、350点~450点の点数幅に収まります(*今回の定期試験では中学2・3年生の平均点は409.2点なので目標は達成しています)。そのため、遅れている生徒のみ宿題が追加されるなど強弱をつけた指導ができるため授業ペースを落とす必要がない点は有利でしょう。

この問題は高校に進学後も発生しますが、教室内の学力差が大きいほど学習効果が上がらないことが多いため、学習塾に通う効果は十分にあります。

②学習塾は結果を求められる

学習塾の方が学校よりも結果を求められやすくなります。そのために生徒の学力が上がるような取り組みを各学習塾が行っています。もちろん、その取り組みが全ての生徒に合うとは限りませんが、学校よりも何かを取り組みやすい環境にあります。たとえ、大きな学習塾であっても学校と比べると規模が小さいため動きやすいでしょう。

一方で、学習塾の方が学習指導が上手と考えるのは間違いです、なぜなら、学習塾では形態によって大学生から専任(専門)で働いている人まで様々な先生が存在しています。そのため、単純に授業の技術が高いとは言えません。ただし、「優秀な先生の授業=生徒の学力が伸びる」には必ずしもなりません。それなら、オンラインや映像授業で十分であり、専任の先生より大学生の先生の方が学力を伸ばせることもあります。ただ言えるのは、学習塾の方が結果を求めるために最善策をとりやすい環境にある。例えば、授業担当の先生と相性が悪い場合に学校では変更が効かずに諦めるしかありません。ただ、学習塾であれば「担当を変えてもらう」「塾を変えれば良い」など良くも悪くも選択肢が与えられている点です。

③様々なニーズに応えた形式がある

学習塾の場合は補習塾や受験専門、個別から一斉授業まで幅広い種類があります。そのため、保護者や生徒に合う学習塾を探すことは難しのかもしれませんが、勉強ができる環境の学習塾はあります。

「宿題が多い方が良い」「授業時間が多い方が良い」「自習室が利用できる」「質問がしやすい」「テスト対策をしてくれる」など勉強面での要望や大学生の講師の方が話しやすい等、様々なニーズがあります。そのため、学校の様に嫌なら別の場所に行くことのハードルは低いのが学習塾です。そのため、学習塾のコンセプトを理解しながら選べば間違いは少ないでしょう。

学校の方が生徒たちの授業時間も多く、学習塾に通う場合の費用がかかりません。そのため、学校の勉強だけで成績が伸びたり、志望校に合格する力をつけることが出来ることが理想かもしれません。ただ、これだけ多くの生徒が学習塾に通っているからには何かのメリットがあるからです。

まず、当塾では「学力を伸ばすこと」と「志望校する勉強をする」ことに重点を置いています。そのために、勉強する雰囲気をつくり出すことが重要です。例えば、テスト対策期間であれば全学年の生徒が勉強しに塾に来ますが、その時間に私語などはありません。そのため、ダラダラ勉強することなく取り組めています(*逆に言えば、話しながら勉強したい場合は合わないかもしれません)。この様に、「小学生」「中学生」「高校生」でそれぞれの状況にあった指導をすることで効果的な学習ができるだけでなく、学習習慣を身につけることができます。また、学校には授業時間は負けるかもしれませんが、中学3年生や大学受験コースの生徒は授業外も勉強に来ることから、十分な時間を確保できています。

どちらにせよ、自学自習で受験レベルまで勉強ができる生徒は学習塾は必要ないかもしれません。ただ、多くの生徒は学習塾に通うことで「勉強しなくてはいけない」と意識ができる。また、学校の授業ペースは緩やかなスピードのため入試対策が遅れる可能性があります。公立高校の問題を見ていても授業をしっかり聞いていてもC問題に対応できるかが疑問です。そのため、自分で問題集を解いて勉強できる生徒以外は、学習塾を頼ってみるのも1つではないでしょうか?その際に、目指す方向性と合った学習塾を探してみましょう。

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