大学受験は成功体験より失敗体験の方が学ぶことが多い

予備校や塾の広告には志望校合格の合格体験記がHPに掲載されていることが多くあります。しかし、受験生が本当に学ぶべきは失敗談の方です。もちろん、失敗談をHPに掲載することができないため、指導する側がしっかりと失敗した理由を考え指導しているかが重要になります。なぜなら、大学受験での成功パターンは人それぞれであるが、学力が伸びないパターンには共通点が多くあるからです。そのため、成功例ばかり考えるより、失敗例を学ぶことができるかが受験生にとって必要なことでしょう。

例えば、直近の模試の判定がE判定、過去問演習もしたことがない高校3年生を相手に1ヵ月間の対策をしました。これは、中学3年生の頃を知っているので勉強の癖がわかっていたので、勉強方法を工夫はしました。それでも間に合わない可能性が高いと思いましたが、志望校に無事合格することができました。確かに、週毎に過去問の得点率が10%ずつ上がっていきましたが、成功例ではありますが誰にでも適応する内容ではありません。この成功パターンから受験生が学ぶことはありません。むしろ、1ヵ月で何とかなると考える方が怖い。

その一方で、受験に失敗をしている生徒は共通の駄目なパターンがあります

例えば、スケジュール管理ができていない点があります。よく受験生に言うのは、「〇〇時~〇〇時で来る時間を決まること・休む日は体調不良以外は直前にならないこと」と伝えます。そもそも、受験生ですから勉強して当然なのですが、その勉強時間にバラツキがあることが多い。また、1ヵ月間だけでも予定通り勉強したことがない等、スケジュール管理ができていません。そうすると、学力が伸びていない受験生ほど当てはまることが多くなります。一方で、スケジュール管理ができた後に学力が伸びている場合も多くあります。

この様に考えると、学力が伸びてこない受験生には何か共通のパターンが当てはまることがあります。一方で、受験直前になると多くの受験生が学力が伸びてきます。その頃になると受験生として駄目なパターンがなくなっているからかもしれません。ただ、伸びてくるのが遅くなればなるほど、受験本番に間に合わないようになってしまいます。

そのため、受験の成功例を学ぶより失敗例を学んで行動する方が学力は伸びます。学校で受験指導している際に、逆転合格の話になった時に出身校を確認させました。そうすると、同じことをしても結果は同じにならないことに気づきます。それより、(受験生として)間違ったことをなくせば結果は同じにすることができると伝えていました。

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