中高生のネットの使用時間の問題点

携帯電話の使用方法

平日のネット使用時間は小学生(10歳以上)で3時間46分、中学生で4時間42分、高校生は6時間14分とのデーターがある。これは、全年齢で動画視聴が最も大きな目的としている。もちろん、勉強のために使用している場合もあるが、多くの時間は勉強以外の目的になっていると感じている人の方が多いのではないでしょうか。

確かに、携帯電話は非常に便利な機器であり、連絡手段としても、調べものをするにしても、時間つぶしても使い勝手が良い。そのため、大人でさえ携帯電話の使用時間は1日3時間以上使用する人が53.6%あり、かなりの時間使用していることがわかる。ただ、明らかに若年層の方が使用時間が長いことがあれば携帯電話(ネット)の使用時間が多いことで何が問題になるかを考えて欲しい。

携帯電話の問題点

問題点は携帯電話を使用し続けてしま点にある。確かに、便利な機器であるにも関わらずに携帯電話をいつでも使い続ける中毒性がある。そのため、携帯電話を使用できない時間が耐えられない学生も多い。それが、学生であれば授業中の使用禁止や学校への持ち込み禁止などで半強制的に使用を制限されない限り、ついつい触ってしまう場合がある。そのため、受験勉強などの自主的な勉強面では集中力が途切れてしまうことが多い。結果として、携帯電話に依存している学生の方が学力の伸びが遅いように感じる。また、動画の視聴などは永遠と時間が潰せるコンテンツでもあるので、時間があればダラダラと続けてしまうデメリットもある。そのため、保護者が制限をかけていない限り、とんでもない携帯電話の使用時間になってしまう場合がある。これらは、明らかに勉強面ではマイナスになることも多く、普段から動画やSNSをチェックする癖がついている学生の場合は、たとえテスト前でも自分で律することができない学生が一定数いるだろう。

また、携帯電話を使用しなくてはいけない状態になる学生もいる。学生にとって勉強も大事であるがクラス内の人間関係も大事である。そのため、携帯電話を使用するのを制限することが難しい状態になっている学生もいる。例えば、「友達のtwitterやインスタをチェックするのが面倒」だと言っていたので、「チェックする必要はないのでは?」と聞いても「チェックしないとアカンねん」と言われたことがある。そのため、別の子は面倒だから受験勉強を理由にアプリ自体を削除した子もいた。確かに、「即レス」「既読無視」「既読スルー」などの言葉が使われている様に、携帯電話は連絡手段としては便利な機器であるが、過度に連絡を取り続けるケースがあることが問題である。そして、この点が難しいのは人間関係を悪くしたくない学生の気持ちが解るため、使わなければ良いと簡単に言えない点である。

どちらにせよ、過度の携帯電話への依存は学習面ではマイナスになることが多い。特に、受験勉強では携帯電話を使用している時間に、他の受験生は勉強していると考えると、どちらが志望校合格に近いかかは誰もがわかります。そのため、受験勉強に対する学習意欲が高ければ問題ありませんが、それほど高くない場合は受験を理由に携帯電話の使用時間を急に制限することは難しいでしょう。そのため、携帯電話を保有する際に、「使用時間」「使用時間帯」「成績が落ちれば使用を制限する」などの取り決めをしておいた方が良いでしょう。

ただ、逆に考えれば携帯電話の依存から抜け出すことが難しい学生が多いのであれば(*特に高校生は深刻なレベル)、周りが携帯電話を使用して時間を浪費している間に勉強時間を確保すれば一気に周りより点数を伸ばせることができます。たとえ、1日1時間の使用を減らすだけで1年間で365時間の時間をつくりだせます。この時間は単純に見積もっても高校での授業では12コマ以上(*週に12回授業があること)の年間授業数に相当します。そのため、携帯電話の使用時間をゼロにするのではなく、少し減らすだけで学習機会を生むことは可能です。

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