• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

大学入試奮闘記31 受験勉強は素人のアドバイスに惑わされる

受験勉強の方向性が決まればアドバイスは不要

受験素人がする中途半端なアドバイスは意味がない

教員でさえ受験素人の時代

受験指導を行っていると、公募推薦入試や一般入試を目指してアドバイスを求めてくる高校生がいます。ただ、大半が何も受験対策をしていないために一からアドバイスをしますが、多くの高校生は学校終わりに何時間も勉強することに嫌気を指して挫折します。その中で、必死に頑張った子達が偏差値を20以上上げてくるのですが、高校生が受験勉強は何かを知らないことは仕方がないことです。

問題となるのは教員が受験勉強を知らな過ぎて呆れる点です。ある生徒は教員に志望校について相談をして、公募推薦か一般入試で筆記試験が必要だと相談しました。すると教員は過去問を解かせて、自分の実力を把握しろと指導する人もいます。そして、色々と指導しているのですが…受験勉強をしていない高校生に過去問を解かせて、どうやって実力を把握するのでしょうか?

また、ある教員は私大文系を希望しているにもかかわらず、予備校の講座で国公立対策の講座を積極的に勧めていました。理由は、難しいことをすれば全ての問題が解けると本気で信じているのです。

これらのことが、高校3年生で普通におきます。そして、偏差値40台の高校生に、いきなり過去問をさせたり、学力に合わない内容の講座を受けさせようとしたり普通では考えられないことが日常でおきます。実は、教員自体が受験勉強を知らない人が増えているのが現状です。受験を経験していない教員が増えている一方で、入試状況をアップデートしていない教員も多く、中堅高校以下ではよくおきる現象です。

私立大学の平均点調整を知らずに赤本の合格最低点が低いと勘違いしている人も多い。

同じ高校生がするアドバイスに意味はない

高校1年生や高校2年生であれば、勉強の仕方について友達間でアドバイスをすることに意味があるでしょう。要は、自分に合った勉強法を模索することは意味があるが、高校3年生は勉強するしかない状況である。よく、友達が勉強のアドバイスをしてくる場合があるが、問題なのは予備校とかで聞いたことを自慢げに教えてくるパターンである。(大半の場合は、本人は実践していない)

ある日、参考書を探しに行っていると、どの様な形式で共通テストが出題されるかわかっていない高校生達がいた(*この段階で学力は決して高くないことがわかる)。そして、友達が勧める参考書を電話で確認しながら購入していたが、その参考書は難易度が高い上に解説は不十分(*偏差値60程度はいる)。

この様に自分の学力と関係なく、友達と一緒のことをしていれば安心に思える受験生は受験に失敗する一方で、アドバイスをしたがる受験生が多いのも事実である。人にアドバイスする前に勉強すればよいと思うのだが、覚えたことを話したがる…。

本当に大事なのは自分の学力に合わせて、アドバイスをしてくれる存在である。もし、その様な人が近くにいたなら積極的にアドバイスしてもらおう!

 

スポンサーリンク

 

受験勉強は反復することが基本

当てにならない入試動向(結果論になりがち)

予備校が説明会で公表する入試動向が必ずしも当てはまらない…理由の一つに、影響力がある予備校が、今年度はA大学は難化すると説明会で言えば、それを聞いてた進路担当はA大学を生徒に薦めるだろうか?本命ならともかく、滑り止めや併願校であれば別の学校を勧めるのではないだろうか?

そもそも、出願時期に迫った頃に難しくなるや易しくなると言われて変更することは無いだろう。もう、受験生はやるしかないのだ!よく、指導している受験生に言っているのは、昨年度の合格最低点×10%を安定して過去問でとるように伝えている。それを目指せばよいのではないだろうか?

かつて、国公立大学の出願先を検討していた時に、ある大学の学科が倍率が低いから出願するように勧めていた…。ただ、前年度までは2次試験は専門教科であったが、その年から小論文に変更されていた。誰が、どう考えても受験者数が増加することがわかっていたのに、データーを鵜呑みにして出願…前年度は3倍程度が、その年は20程度まで上昇…。教員は説明会が好きだが…あまり重要な内容が出てこない場合が多い。

 

周りに流されずに勉強することの重要性

結局の所、周りからされたアドバイスに中途半端に取り組んで失敗する例が多い。受験勉強は正しい一つのことをやり続ければ学力が伸びるが、やり方をコロコロ変えると学習効果が低くなる。そのため、アドバイスを聞き流す力も必要だし、伸び悩んでいる受験生の多くは覚える内容を覚えていないだけである。必要とする参考書のない内容を全て覚えて、伸びなければ次の取り組みをする。それだけである。いちいち、周りに流されるのではなく、自分の信じた学習法を実直に続けていくことが一番の近道になる。

 

スポンサーリンク

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。